
“英語を使う人”だけのツールじゃない。 誰もが気軽に学べる環境をつくるスピークバディ導入の背景


企画管理本部 人財・組織開発センター センター長 荒見 未紀 様
造船技術で世界の海を支えるジャパン マリンユナイテッド株式会社。
同社では、グローバルな顧客との取引が多く、協力企業とも連携しながら事業を展開していますが、一部の業務を除き、社内で英語が日常的に使われているわけではありません。
それでも「社員一人ひとりが自ら学び、成長できる会社でありたい」という思いから、自己啓発支援の一環として英語学習サービスの導入を決定しました。業務で英語を使う人だけでなく、英語に興味のある社員も気軽に学べる環境を作るために、AI英会話アプリ「スピークバディ」を導入しました。
本記事では、企画管理本部 人財・組織開発センター長 荒見様に、アプリを導入した背景やその効果、社内で英語学習を広めるための工夫、さらに今後の展望についてお話を伺いました。
導入背景
「英語力強化」ではなく、「学びの機会を広げる」

当社では「英語研修を強化している」という意識はありません。必修の英語研修は、新入社員向けの2日間プログラムと、若手社員を対象としたTOEIC受験支援が中心です。それ以外の研修は、希望者が“手挙げ”で参加できるものがほとんどです。
造船業の特性上、お客様に海外企業が多いため、職種によっては英語を使う場面もあります。そのため、一部の部署では、独自に英語学習を実施しています。
一方で、人財・組織開発センターでは、「やりたい人が自分の意思で取り組める」環境づくりを重視しています。自律的な学びを促すための取り組みを進めており、スピークバディの導入もその一環です。英語を普段使わない社員にも英語に触れるきっかけを届けたい、そんな思いから導入を決めました。
導入の決め手
「AIが相手だから気軽」「国産アプリの安心感」
英語学習サービスの一環として、10年以上前からオンライン英会話も導入していました。しかし、普段から英語にあまり触れていない社員にとっては、外国人講師との対話への不安や予約の手間、そして多忙な中で継続する難しさが大きなハードルでした。そのため、一度英会話を始めても途中で断念してしまう人が多く、全体の参加者数がなかなか増えない状況が続いていました。
そんな中で出会ったのがスピークバディです。AIが相手であれば、気軽に英語を話す練習ができ、予約の必要もなく自分のペースで取り組めます。また、「人に聞かれる恥ずかしさがない」という安心感もあり、英語に苦手意識のある社員でも継続しやすいと感じました。
さらに、他社のAIアプリと比較しても、スピークバディは国産アプリならではの操作性と直感的に使えるUIが好評でした。
キャラクターの親しみやすさや、ポップで見やすいデザインも評価されています。
導入効果
「気軽に挑戦できる」ことで参加者が拡大
オンライン英会話のみを導入していたときは、学習希望者数が思ったほど伸びませんでした。しかしスピークバディ導入後は、全体で3倍以上の社員が英語学習を希望。想定を上回る反響に、嬉しい驚きがありました。以前から「英語を学びたい」という声は多くありましたが、価格や時間の制約が壁となり、なかなか一歩を踏み出せない社員が多かったのだと思います。スピークバディはAIが相手のために気軽に始められ、続けやすいという特長があり、“挑戦のハードルを下げた”ことが学習希望者増加の要因だと感じています。
また、社員アンケートでも「自分のペースで学べる」「短時間でも英語を話す実感がある」といった前向きな声が多く寄せられています。特に、これまで英語に苦手意識を持っていた層でも継続できている点は、私たちにとって大きな成果です。
さらに、当社では学習継続を後押しするため、利用実績に応じた補助制度を設けています。たとえば、6か月間で182レッスン以上受講すると、自己負担は6分の1程度まで軽減されます。1日1レッスンを目安に学習を続ければ、会社の補助を最大限に活用できる仕組みとなっています。この制度が、学習のモチベーション維持にもつながっていると感じています。
社内浸透の工夫
「手挙げ式」×「ポータルで可視化」×「駆け込み支援」
スピークバディは、社員の自主性に委ねた自己啓発プログラムとして運用しています。強制参加ではなく、「学びたい人が自ら手を挙げて参加する」方式です。
一方で、プログラムが“やりっぱなし”にならないよう、運用面でもいくつかの工夫を取り入れています。たとえば、社内ポータルサイトに教育研修専用ページを設け、研修の紹介、受講者アンケート、補助制度のルールなどを掲載。これにより、学習意欲のある社員が必要な情報をすぐに入手できる環境を整えました。
さらに、受講終了1か月前には補助見込み額を通知し、“駆け込み受講”を促すリマインド施策も実施。
手間はかかりますが、学習意欲の再喚起に効果がありました。
当社には「自己啓発は自分の中で静かに取り組みたい」と考える社員が多く、学習状況を周囲に知られたくないという声もあります。そこで、「静かに自分のペースで学び続けられる仕組み」を大切にしながら、利用サポートを行っています。
今後の展望
自律的な学びを後押しし、学習継続を支援できる環境へ
英語学習をはじめ、「学びたい人がしっかり学べる環境」を整えることは、人財・組織開発センターの重要な使命だと考えています。スピークバディをはじめとするさまざまな学習ツールについては、これからも社員の意見を聞きながら、定期的に見直しや改善を続けていきたいと考えています。
今年度からは、昇進条件にTOEICスコアを加えるなど、語学力を活かせる機会が拡大。今後は、「業務上必要だから学ぶ」ではなく、「自分の成長のために学びたい」という意欲を持つ社員がさらに増えるよう支援していきます。
また、AI英会話のように一人ひとりのペースに合わせて学習できる仕組みは、英語以外のスキル開発にも応用できると考えています。今後も、社員が“手を挙げやすく・続けやすい”環境を整え、自律的な成長を支える取り組みを続けていきます。
利用者の声①
「業務では使わないけれど、学び続けたい」その気持ちを大切に
英語を使う業務は現在ほとんどないものの、かつて英語の仕様書を日本語に訳す部署に所属していた経験から、「また必要になったときに困らないように」と英語学習を続けている因島事業所 艦船修理部 管理グループ 村上 絵里さん。そのほか、家族にアメリカ人の親族がいることもあり、「帰国したときに自然に会話できるようになりたい」という思いがモチベーションになっているといいます。そんな村上さんにスピークバディの使い勝手や利用効果、今後の目標などを伺いました。
ースピークバディを選んだ理由を教えてください。
以前は、英会話スクールや地域の英会話クラブに通っていましたが、予定を調整して通うのが難しく、長く続けることができませんでした。その点、スピークバディならスマートフォン1台あればどこでも学習できるので、とても便利だと感じています。実は、個人的に使ったこともあり、そのとき「楽しい教材だな」という印象が残っていました。今回、会社でスピークバディが導入された際も、迷わず申し込みました。
ースピークバディの利用方法を教えてください。
私の学習スタイルは、朝起きてすぐと夜19時以降の1日2回に分けて使うことです。朝は10分ほど、夜は30分くらい学習しています。お気に入りは「コピーキャット」という発音チェック機能で、自分の発音をAIに褒めてもらえると嬉しくなり、やる気が出ます。最近は、少しずつ発音が良くなっていることを実感できています。
ースピークバディのおすすめポイントを教えてください。
レベルごとにシナリオが用意されている点も魅力です。入門レベルでも簡単すぎず、上級になると文章が長くなるので、自分に合ったレベルで飽きずに学び続けられます。私はすべてのレベルを試してみましたが、それぞれに新しい気づきがあり、しっかりと学べると感じました。
ー今後の英語学習における目標を教えてください。
英語は、今日始めてすぐ話せるようになるものではありません。だからこそ「続けること」が大切だと思います。今後はTOEICにもまた挑戦し、スコアアップを目指したいと考えています。そして一番の目標は、次に親族が帰国した際、自然に英語で会話を楽しめる自分でいたいということです。スピークバディは、まさに“バディ(相棒)”そのものです。もう1年以上、毎日欠かさず使っているので、一緒に歩む大切な存在になっています。
村上さんのように、“業務外でも学び続ける”社員が増えているのも、スピークバディ導入後の変化のひとつです。
次にご紹介するのは、現場での英語対応をきっかけに学びを始めた松尾さんのケースです。
スピークバディ利用者の声②
「英語を学んで、自分の世界が広がった」
― 現場から感じた必要性と学びの喜び
現場での英語対応をきっかけに、「いざという時に困らないように」と英語学習を始めた呉事業所 安全衛生グループ 健康支援センター 松尾 佳奈さん。最初は英会話スクールに通っていましたが、途中からスピークバディに学びの場を移し、毎日のすきま時間を活用して自分のペースで学習を続けています。今回は、スピークバディの使い勝手や利用したことで感じた効果、さらに今後の目標について、お話を伺いました。

ースピークバディを選んだ理由を教えてください。
以前は英会話スクールに通っていました。最初は楽しく続けていたのですが、次第にスクールが自宅から遠くて通うのが大変になりました。さらに、コロナ禍の影響でレッスンがリモートなり、動画のキャッチアップでも学習可能となったことで、いつの間にか動画を視聴するだけになっていました。英会話スクールは、対面でネイティブの先生と話す体験に魅力を感じていたので、その機会がなくなったことで徐々に英語を学ぶ意欲が薄れてしまいました。
そんな中、会社からスピークバディをはじめとする英語学習サービスの案内が届きました。外国人講師と話せるコースもありましたが、今の自分の英語力では少し難しいかもしれないと感じたため、まずはアプリで気軽に学べるスピークバディを選びました。
ースピークバディのおすすめポイントを教えてください。

実際にスピークバディを使い始めてみると、コンテンツが豊富で、自分のペースで取り組めるところが魅力だと感じました。1回の学習時間が10〜15分程度なので集中しやすく、無理なく毎日続けられるのもとても気に入っています。そのため、最近は学習時間をきちんと確保できるよう、一日の過ごし方を見直すようになりました。
もちろん、継続するのは決して簡単ではありません。しかし、スピークバディのおかげで「学ぶ習慣」を意識できるようになったと思います。これからも続けて、自己研鑽に役立てていきたいです。
ースピークバディにおける学習効果を教えてください。
業務で英語を使う機会はほとんどありませんでしたが、最近はベトナムの子会社から出張者が増えてきたため、英語でコミュニケーションを取る場面が出てきました。そうした経験を通じて、「英語を学んでおいて本当によかった」と感じています。今ではこれまで関わったベトナムのメンバーと出張が終わっても連絡を取り合うこともあり、また、再度出張で日本に来た際には一緒に出かける機会も増えました。英語を学んでから、仕事の幅が広がっただけでなく、自分自身の世界も大きく広がったように思います。

ジャパン マリンユナイテッド株式会社
グローバル対応
自律型学習・学習文化
学習DX(英語教育のデジタル化)
導入担当部署
企画管理本部 人財・組織開発センター
業種
製造・メーカー
従業員規模
1,001名以上〜10,000名以下
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