


(左から)株式会社フジクラ 人事・総務部 人事企画グループ グループ長 山本様、石野様、岩本様
海外売上比率が7割を超えるグローバル製造業の株式会社フジクラでは、多くの社員にとって日常業務に英語が欠かせません。実際、社内では英語でのメールや会議、海外顧客との交渉が常に求められています。しかし、対面で英語を話すことに苦手意識をもつ社員は少なくありませんでした。
そこで同社は、英語学習環境を強化する一環として、2025年4月よりAI英会話アプリ「スピークバディ」を導入しました。スピークバディをはじめとする英語学習を研修メニューに加えたことで、半年間の英語学習者数が前年の1.5倍となりました。スピークバディの利用者からは、「英語で話すことへの抵抗感がなくなった」「会議で自信を持って発言できるようになった」といった声が寄せられております。
本記事では、株式会社 フジクラがスピークバディを導入した背景や決め手、成果、そして今後の展望をご紹介します。
スピークバディ導入の背景・目的
海外売上7割、英語は日常業務に不可欠

当社は、売上の約7割を海外市場が占めるグローバルな製造業です。光ファイバーやケーブルなどの製品を世界中に展開しており、欧米やアジアの拠点では多くの社員が駐在や出張をしています。そのため、多くの社員にとって日常業務の中で英語によるコミュニケーションは不可欠です。たとえば、メールのやり取りや電話会議、現地での商談や工場での打ち合わせなど、さまざまな場面で英語力が求められています。
これまで当社では、フィリピンへの語学留学やオンライン英会話、通信教育、eラーニングなど、さまざまな英語学習施策を導入してきました。しかし、とくにスピーキングについては、「知識を実際に口に出す機会が少ない」という課題がありました。英語を学んではいるものの、対面の英会話になると緊張してしまい、普段の実力を発揮できないという社員も見られました。
こうした背景を踏まえ、「誰でも気軽に取り組めて、発話に慣れることができる仕組み」が必要だと考え、AI英会話アプリ「スピークバディ」を導入することになりました。社員全員に、自己啓発の一環として幅広く学習の機会を提供することで、日々の業務に役立つスキル強化と、将来を見すえたグローバル人材の育成を目指しています。
スピークバディ導入の決め手
AIだからこそ、失敗を恐れず挑戦できる

スピークバディを導入した大きな理由は、「手軽さ」「安心感」「多様性」の3つです。
まず、「手軽さ」についてです。海外とのやりとりが多い社員ほど時差の関係もあり時間の融通が効きにくいという課題がありました。そのため、英語学習が必要な社員ほど学習時間を確保できないという矛盾を抱えていました。そうした社員にどう学習してもらうかを考えたとき、アプリでの英語学習は非常にニーズに合っていました。スピークバディはアプリを起動するだけですぐに会話練習ができます。そのため、休憩中などのちょっとした隙間時間を有効に使える点が大きな魅力でした。
次に挙げたいのは、「AIならではの安心感」です。人間の講師を相手にすると、「失敗したら恥ずかしい」「うまく話せないと迷惑になるかもしれない」と心配する社員が少なくありません。これは大きな心理的なハードルになっていました。しかし、AIなら失敗を気にせず何度でも練習でき、発話への壁を下げることができると感じました。
さらに、「コンテンツの多様さ」も大きなポイントでした。ビジネス英語だけでなく、日常会話、旅行、ニュースなど多様なシナリオがそろっており、社員それぞれの興味やレベルに合わせて学習を進められます。このため、学習が続けやすいと判断しました。
また、他社の人事担当者から「スピークバディは評判が良い」と聞いたことも背中を押す要因となりました。社員のニーズや会社の文化に合った学習スタイルであることが、導入の決め手となりました。
スピークバディ導入の効果・成果
英語学習者が前年比150%に増加
スピークバディをはじめとする新たな英語学習を研修メニューに追加したことにより、自ら手を挙げて英語学習に取り組む社員の数が大きく増え、前と比べて150%もの伸びとなりました。これは、受講者のニーズに合った学習サービスを提供できたことによる成果だと考えています。
また、利用者アンケートでは『英語を話すことへの抵抗感が減った』『会議で発言がしやすくなった』といった声が多く寄せられています。特に海外顧客との会議や商談で「緊張しなくなった」という実感を持つ社員が増えており、業務での即戦力として効果を感じています。
まだ導入から間もないため、数値による効果検証は今後の課題となりますが、まずは参加者数の拡大と満足度の高さ、発話への抵抗感の低下が大きな成果だと思っています。
社内浸透の工夫
修了条件を設けてモチベーションを維持
当社では、「希望する社員は誰でも利用できる」という制度設計を採用しました。ただし、単なる福利厚生にとどまらないように、制度には修了条件として2段階の学習目標を設定しました。 学習目標を達成した社員には受講費用の補助を増額する仕組みとしています。こうした設計により、自然と最後まで取り組む動機づけになると考えます。
また、初回導入時には希望者全員にトライアルクーポンを配布し、事前にアプリを体験したうえで本登録できるようにしました。この仕組みにより、「自分に合っているのか」という不安を解消し、使用感のミスマッチを防ぐことができたと考えます。
また、スピークバディ側からのサポートも大きな後押しになりました。たとえば、提案された「30日間チャレンジ」を実施したことで、受講者の学習意欲が低下しがちな開始4か月目にも、受講率の低下を防ぐことができました。加えて、人事部としても、利用状況の定期的な集計を行ってもらえるため、運用の手間を抑えつつ効果を確認できていると感じます。
さらに、「同僚が使っているなら自分も試してみよう」といった口コミが社内に広がったことも、利用の浸透に大きく貢献しました。
利用者の声
忙しくてもAIだから続けられる、実務で実感する成果
海外の顧客とやりとりする機会が多いため、英語の会議でより積極的に発言できるようになりたいと思い、スピークバディを始めました。昇格の条件としてTOEICのスコアも求められますが、実際の業務では「英語を話せること」が何より重要だと感じています。そのため、スピーキング力を伸ばす必要がありました。
以前はオンライン英会話も試してみました。しかし、残業などで予約をキャンセルすることが多く、結局続けられませんでした。さらに、講師との相性や、うまく話せないときの恥ずかしさ、決まった時間に受講しなければならないプレッシャーも負担でした。
その点、スピークバディはアプリなので、好きなときに好きな場所で気軽に学習できます。ソファでリラックスしながら、気が向いたときに30分から1時間ほど使っています。予約の必要がなく、思い立ったときにすぐ始められる点がとても魅力的です。AIが相手なので、失敗しても恥ずかしさを感じませんし、納得できるまで何度でも練習できます。
学習を始めてからは、英語の会議で感じていた緊張が少しずつ和らいできたように思います。今後はさらに流暢に話せるようになり、グローバルな職場で自信を持って意見を発信できる力を身につけたいと考えています。
今後の展望
英語力強化を企業の成長エンジンに
今後の展望として、現在は「自己啓発」型として英語学習プログラムを提供していますが、今後は「業務直結型」への進化を見据えています。今後は業務で英語が必要な社員を対象に、さまざまな英語学習サービスを業務用研修として提供することを検討しています。また、受講前後の効果をスピーキングテスト等で測定し、定量的に成長を確認する仕組みを整えたいと考えています。
私たちにとって英語力の向上は、単なるスキルアップではありません。グローバル市場で生き残っていくための“経営基盤”だと考えています。社員一人ひとりが英語で自信を持って発言できるようになれば、海外のお客様とより深い信頼関係を築くことができ、結果として会社全体の競争力強化にもつながるはずだと考えています。
当社は歴史ある製造業でありながら、新しい取り組みを積極的に導入してきた社風があります。AIやデジタルツールへの関心も高く、男性社員の育児休暇取得率も高いなど、柔軟な文化が根付いていることも特徴です。そうした環境は、スピークバディのような革新的な学習ツールとも非常に相性が良いと感じており、今後さらに活用の幅が広がっていくと考えています。
私たちは『社員一人ひとりが成長し、世界で通用する力を身につけること』こそが会社の未来を支えると信じています。スピークバディの導入は、その基盤をつくるための第一歩です。今後も人材育成を強化し、グローバル競争力をさらに高めていきたいと思っています。

株式会社フジクラ
グローバル対応
現場力強化(英語対応)
自律型学習・学習文化
学習DX(英語教育のデジタル化)
選抜育成・次世代リーダー育成
導入担当部署
人事・総務部 人事企画グループ
業種
製造・メーカー
従業員規模
10,001名以上
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